レンタル収納とは?

レンタル収納とは?

レンタル収納とは、貸倉庫の一種です。貸倉庫というと、製造工場などの材料や製品などを保管する大規模なものというイメージがあります。しかし、ここでいう「レンタル収納」とは、主に一般家庭や中小企業などの小規模利用に適した、いわば「物置としてスペースを借りる」というとわかりやすいです。

レンタル収納の種類

レンタル収納は大きく分けて、2種類あります。ひとつは、屋内型で、「トランクルーム」です。そして、もう一つは、屋外型の「コンテナボックス」です。それぞれの特徴は下記の通りです。

トランクルーム

トランクルームとは、建物の中に、仕切りを設け専用のスペースを収納スペースとするものです。レンタル収納というより、むしろ、こちらの「トランクルーム」という名称の方が世の中には浸透していますよね。

コンテナボックス

コンテナ収納

コンテナボックスとは、貨物列車や船舶で荷物を運ぶのに利用する鉄製の「コンテナ」を加工し、仕切りとそれぞれに、ドアやシャッターをつけて、収納スペースとして、ロードサイドの土地に設置したものです。このコンテナボックスですが、正式名称ではなく、俗称で、様々な呼び方をされています。

  • コンテナ
  • コンテナボックス
  • レンタルボックス
  • 貸物置
  • 屋外型トランクルーム

トランクルームとコンテナの特徴と違い

トランクルーム コンテナボックス
形状 屋内(ビル内や専用の建物) 野外(ロードサイト等に設置)
防犯性
搬入性
料金 高い 安い

形状

トランクルーはビルのワンフロア―を細かく仕切り、トランクルームにしていたり、建物それ自体を全てトランクルームにしており、文字通り屋内にある収納スペースです。

コンテナボックスは、ロードサイドの空き地や、道路や鉄道の高架下の空きスペースなどに設置されており、屋外にあります。

セキュリティ

トランクルームの方がセキュリティ性は高いです。その理由は、まず、窃盗をしようとすると建物に入る行為と、それぞれのドアから、荷物を盗み出すという段順に2段階を要します。そもそも、トランクルームは警備会社と契約しているものがほとんどで、専用の鍵やセキュリティカードを用いて中に入らないと警報がなり、異常を認識した警備会社が飛んできます。

コンテナのセキュリティ設備は、防犯カメラと明るい照明などですが、その設備があるところと無いところ、まちまちです。野外に設置してあるコンテナは、窃盗犯が狙おうとすると、ドアやシャッターに直接的にきますので、屋内型と比較するとセキュリティ性は低くなってしまいます。

搬入性

ダンボール程度のものを入れるには、どちらも、問題ありません。

しかし、保管する荷物が大きいもの、たとえば、自動車のタイヤや、サーフボードなどは、ビル群の中にあるトランクルームでは搬入、搬出がたいへんです。コンテナでしたら、自分の契約しているスペースの前まで車で乗り付けて、搬入できますので、搬入、搬出はコンテナの便利といえます。

料金

トランクルームは警備会社の防犯システムがあったり、立地も駅や商業エリアのビルにあったり、トランクルーム専用の建物であれば、建築コストがありますので、料金は高い傾向にあります。対して、コンテナはロードサイトの空き地などで、地代が安い、既成の貨物用コンテナを払い下げ、ドアやシャッターをつけるという加工をしているので、建築コストよりはるかに低くなります。それらが、貸出(レンタル)料金に反映してきますので、トランクルームは高く、コンテナは安いということになります。

備考

トランクルームとコンテナの比較は、それぞれの立地や、スペースの広さなど、個別の特性によって、状況は千差万別です。ついては、あくまでも「全体的な傾向」ということで、認識してください。ただ、その傾向を知ることで、自分がトランクルームやコンテナ収納を借りようとする時、より適したものを借りるためのひとつの判断基準になるでしょう。

レンタル収納(トランクルーム・コンテナ収納)の活用事例

レンタル収納(トランクルーム・コンテナ収納)の活用事例について説明します。一般家庭と法人(事業者)で、それぞれ、特徴がありますので、分けて記載します。

一般家庭のレンタル収納の利用例

季節ものの入替に使用する

夏と冬では、家電製品や衣類は使うものが、全く異なるものが多いですね。そこで、それぞれの季節では、使わないものを保管します。

  • 冬物のコートやダウンジャケット、セーターなどの衣類。
  • 電気カーペットやストーブなどの暖房器具
  • 子供用のプール
趣味のアウトドア用品・レジャー用品の保管

楽しいアウトドア、レジャーも季節ごとや気分で、使用頻度が年間を通して偏りがちです。ゴルフや、スキー・スノボー、バーベキューセット、キャンプ用品、スノータイヤなどは、一般家庭で保管するとなるとかなりの場所を取ります。トランクルーム、コンテナ収納は、こういったものを保管するのにとても便利です。

コレクショングッズの保管庫として

コレクショングッズは、マニアックにためてゆくと、相当な量と重さになります。本などは多すぎると、床が重量に耐えられず、抜けてしまうということもあります。そうなると、シャレになりませんよね(汗)。マンガ本、洋書、ビジネス書、専門書など、普段読まないけれど、捨てるに捨てられない本を保管するのに便利です。

また、フィギアや、プラモデルなどの模型などなど、人によってコレクショングッズは多種多様ですが、多くの場合、本人には大切な宝物でも、家族には煙たがれる、又は、明らかに処分の対象となることが多いです。ご主人の大事なコレクショングッズを奥さんが勝手に捨ててしまった!という事件もしばしば聞きます。こういったことを、事前に防止するためにも、自宅ではなく、トランクルームに保管するのが賢明です。(但し、トランクルームも盗難や災害のリスクはありますので、自己責任で!)

奥様に

「捨てちゃうわよ!」

「こんなの要らないでしょ!」

など、いつもいつもこごとをいわれていたご主人が、トランクルームやコンテナ収納に保管することで、精神的に安定、そして、奥様も優しくなるというシーンが高確率で期待できます。

購入したベビー用品を第二子、第三子の為に保管

ベビー用品はおもちゃやベビーカー、ベビーベッドなど、数か月から1-2年しか使わないものも多いですね。第一子は、喜びが特に大きく、おじいちゃん、おばあちゃんに、高価なものを買ってもらった利することも多いです。もちろん、ご夫婦で購入したものもそうですが、処分したり、中古品として売ってしまうのは気が引けます。

何より、第二子、第三子として、これから生まれてくるであろう未来の子供の為にも是非、保管しておきたいです。過程によって、家族計画もありますから、それまでの間、ベビー用品を保管するのにトランクルームやコンテナ収納は適しています。

同居によって使わなくなった家具・家電を収納・保管

例えば、一人暮らしをしていた男女が、同棲、結婚で一緒に住む場合、1人用の家具家電は、不要となります。しかし、カップルが破局することや、3組に1組が離婚するこの日本では、もしものことが高確率で発生します。家具家電を売却するとほとんど値が付きません。またすぐ使うことになるかもしれません???

落ち着いたら、初めて、売却を考えてもいいですし、そのころには、会社の同僚や知人が一人暮らしを始めるので、ありがたがってもらってくれるかも(安く買ってくれるかも?)知れないですし、親戚の子が使うかもしれませんね。

冷静に考えると、今まで使用していた、家具家電は、すぐ処分するよりは、しばらく、トランクルームやコンテナ収納に保管して様子を見た方が良いかもしれません。そんなことで、利用している例も実際多いです。ドライな世の中ですね(汗)。

自宅のリフォーム、建替え時の家具などの保管場所

トランクルームやコンテナ収納は自宅のリフォームや建替えをする時の家具の保管場所にも利用されることが多いです。

リフォーム工事を行っている最中は、不要なものがあると、効率が悪くなり工期の遅れにつながります。工期の遅れは、作業する職人の人工工数が多くなり、工事費用も高くなりますので、なるべく家の中を空にして、作業効率を高める方が良いのです。

建替え時は、一般的にその期間は賃貸物件を借りて住むことになりますが、荷物をまるまる保管できる広い賃貸物件あは、賃料も高くなります。しかし、建替え期間の数か月は特に使用しない家具家電をトランクルームや、コンテナ収納に保管し、賃貸物件は必要最低限の広さの物件を借りれば、総額では安くコストを抑えられます。

法人や事業者のレンタル収納の利用例

建築業、リフォーム業者の工具、資材の保管に利用する
建築業やリフォーム業者には、コンテナ収納ボックスは、人気があります。工具や資材の保管用にコンテナ収納ボックスが利用されているのです。
受注している工事の内容によっては、資材などの在庫が一時的に増えたりします。同じように、工事内容によって、機材・工具も使うケース、使わないケースがあります。事務所や倉庫に収まらない物品が発生した場合に野外に置いたままですと、盗難の被害にあっりするといざ工事に入ろうと思ってもできなくなってしまいます。
コンテナ収納ボックスであれば、車で横付けできるので荷物の出し入れがしやすく、24時間いつでも搬入・搬出できますので、安心して保管、管理ができます。
個人事業でリフォーム業をしている方では、自宅兼倉庫となると、塗料や溶剤の臭いなども気になるところです。
小売業の在庫の保管場所に利用する

 

企業の社内資料・書類の保管に利用する

企業にとって保管義務のある書類がある場合、特に個人情報が記載されている契約書類などは、社内といえども無造作に山積みしておくわけにもいきません。施錠できるロッカーも限られており、保管に苦慮する企業も多いです。

顧客に配布する「会社案内」や「イベント資料」、「ノベルティグッズ」などが、置き場所に困った挙句、会社のあちこちに散在して行方不明になることもあります。そうなると、使いたい時に使えないという事態に陥り、最悪の場合、在庫がどこかにあるのに再発注しなければなりません。探す時間も無駄、二重在庫の無駄が生じます。

このような、企業にとっての経費の無駄を削除するためには、トランクルームにしっかり保管することで、解消しましょう。

トランクルームの中は、直接的な作り付けなどの造作工事はできませんが、ラックや棚などは自由に設置することができます。これらを上手に利用して、社内の様々な書類や物品を整理し、必要な時にしっかり使えるようにしておきましょう。トランクルームは警備会社のセキュリティ設備を採用して要るところがほとんどですので、安全に利用することができます。会社の大切な書類備品は、重要度具合によって、セキュリティ性を考慮してトランクルームを選びましょう。